そんなに長生きしたいですか
今日は仕事中、すごく眠くてしょうがなかったです。
というのも、昨日図書館で借りた本がすっごく面白くて
ついつい夜更かししてしまったのです。
日本の安易な長寿幻想にメスを入れる良書です。
久しぶりに読み応えのある本でした。
日本の医療は、実際には寿命を過ぎているような人も
科学の力で無理やり生かし、「死ぬ自由」を奪っています。
自力で食べることも排泄することも動くことも出来なくなって
それでも生きていたいと思いますか?
毎年発表される日本人の平均寿命は
おそらく寝たきりの人や認知症の人もかなり含まれていると思います。
真に健康な人の平均寿命はもっと短いはずです。
苦しみながら生きなければならない
「長生きゆえの不幸」という現実を知り、
長生きして幸せな老後を、などというのがいかに甘い考えなのかを
この本で思い知らされました。
早い段階でそういう現実を知って、
自分の死に時についてイメージを持つことが
「長寿の不幸」を防ぐことに繋がると思います。
自分は元々、人生は長さよりも中身が大事だと考えていて、
「死」についても常に意識しています。
いつ「死」が自分に訪れてもおかしくないと思って生きています。
父親が48歳という年齢で亡くなるのを見ているので、
いつ死んでも悔いの無いように日々を生きなければと考えています。
そして、そんな父が不幸だったとは考えていません。
あくまでも長さではなく中身です。
自分はこの本を読んで「自分の寿命は60歳」と心得ました。
それ以上は自然にまかせて幸せに死にたいですね。