自分の人生を作り上げるということ
先日、特別養護老人ホームで働く友人と話したのですが、
想像以上に大変なお仕事のようですね。
人間、人生経験を重ねれば多少は丸くなるのかと思いきや、
むしろ歳を取ってからのほうが我が強くなると言いますか
困ったお年寄りが多いそうです。
数分ごとに大した用もなくナースコールを押す人とか
嫌いな職員には、ワザと介助を妨害する体勢をとるとか
あたりかまわず怒鳴り散らすとか
職員に暴力を振うとか
職員を殴って骨髄損傷を負わせたという人もいるそうで。
(本人と家族に訴訟を起こしたそうです。そりゃそうだろう。)
これは根底に
「金払ってるんだから、やってもらって当たり前」
という意識があるんじゃないか、と友人は言ってました。
また年寄り同士の人間関係のいざこざ?も
小学生レベルだそうでwww
「いい大人がそれ言うか?」という具合に職員も呆れ顔┐(´-`)┌
で、先輩職員が言うには
「そういう人は今まで苦労をしたり
なにかと我慢をしてきた人で、かわいそうな人なんだよ」と。
歳をとると今までどんな人生を送ってきたかが表に出てくるのです。
良く考えたら、ただなんとなく生きているだけで
人生経験が豊かになるはずもなく、
意識して自分の人生を作っていかなければ
素敵な大人にはなれないのですね。
巷ではアンチエイジングとか言ってますが、
生物学的に若く保つことよりも
良い経験を積んで、自分の人生を良きものにすることのほうが
ずっと大切なことだと思います。
もちろん、中にはとても上品なお年寄りもいて
いつもニコニコと穏やかな表情で
「ありがとう」と感謝の言葉を忘れないそうです。
友人曰く
「きっと日々を穏やかに、感謝の心を忘れずに生きていると
ああいう上品なお年寄りになれるんだと思う」
とのこと。
上手に歳を重ねるというのは
シミやしわを減らしたりだとか
若者に負けじとトレンドに乗ってみたり
やれ旅行だ、お稽古事だ、と遊びまわることではなく
日々を心穏やかに上品に生きること
感謝の心を忘れないこと
意識して「自分の人生」を作っていくことじゃないかと。
それはとても難しいことだけど、
そんなふうに上手に歳を重ねて
上品なおばあちゃんになりたいです、自分。