テレジン収容所の小さな画家たち詩人たち
今日は、久しぶりに感動した本のご紹介。
ナチス政権下、アウシュビッツへの中継点だったテレジン収容所。
そこに収容された子供たちの描いた絵や詩を収めた本です。
作品だけでなく、当時の過酷な状況なども写真と共に綴られています。
この本は、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
私があれこれ言うよりも、まず目にしていただいた方が
色々考えさせられたりすると思いますね。
「戦争は絶対に無くすべき」
「こういう悲劇を二度と繰り返してはいけない」
ということは、いわば当たり前の大前提なのですが、
その前に、私が常々思うのは
「人間とは残酷な面も持ち合わせた生き物なのだ」
ということです。
なにもヒトラーが特別だったとかいうことではなくて、
誰しもどこかに残忍性を持っていて
それをコントロールするのが「理性」「道徳性」「倫理観」なのではないかと。
私自身の中に残酷な面があるということを決して忘れてはいけないと思うのです。
「いや、私はそんな人間ではないです」
という人もいるでしょうが、
一人ではどんなにいい人でも、集団になると集団の空気に絶対に流されないと
あなたは言い切れますか?
こんな残忍な非人道的な事が起こってから、まだ100年も経っていないのです。
そのことは、よく胸に刻んでおくべきだと思うのです。