友情について
ここ2~3日で読んだ本が、とても読み応えのある面白い本でした。
友情とは何か?を論じた本では決してなく。
末期がんで余命の少ない親友の半生を綴った本です。
佐藤氏は外務省に勤め、鈴木宗男疑惑関連で逮捕、のちに作家になった、なかなかにハードな経歴の方ですが、親友の豊島氏はいわゆる普通のサラリーマンです。とはいっても、日債銀(あおぞら銀行)、ゆうちょ銀行、公認会計士協会と(本人の意に反して)渡り歩き、それぞれで管理職に就きご苦労をされています。
バブル崩壊による銀行の倒産、外国人上司との軋轢、外国人以上に話の通じない「官僚色に染まった」ゆうちょ銀行幹部、等々。そんな優秀だけど決して順風満帆とはいかないサラリーマン人生を歩む豊島氏の半生に佐藤氏の半生も織り交ぜながら話は進みます。社会人として生きていく上で普遍的な部分もあったりして、大変興味深く読めました。
最近、ささーっとお茶漬けみたいに読めるビジネス書、自己啓発書が売れているようですが(それは読書じゃなくて、マニュアル書に目を通すのと同じでは?)
この本はじっくり味わって読む種類の本だと感じました。
もし、人生の残り時間が短いとしたら。
自分は何がしたいと思うのだろう?
後悔だけはしないように生きていきたいですね。